死後数日で発見された場合は簡単な清掃で大丈夫ですが、数ヶ月後の発見で腐敗により汚れや異臭などがある場合は特殊清掃をおすすめします。特殊清掃のできる専門業者に依頼しましょう。合わせて遺品の整理も必要になります。亡くなった方に相続人がいない場合は、相続財産管理新の選任申し立てが必要で、物件の管理人が勝手に遺品を処分することはできません。

孤独死があった物件が心理的瑕疵に該当する場合は、告知義務が発生します。売買契約締結後のトラブルを避けるためにも、隠さず必ず告知し、孤独死があったことを知ったうえで購入してくれる買主を探しましょう。

告知義務を果たさず、トラブルになった場合は契約解除や損害賠償の請求を受ける場合もありますので注意しましょう。

孤独死は遺体発見が早ければ心理的瑕疵には該当せず、事故物件ではないと判断されます。しかし、場合によっては強い思いを抱いたまま亡くなった場合もありますので、事故物件でない場合でも状況に応じて供養をしておきましょう。供養の法的な義務はありませんが、買主が安心して購入できるようになります。ただし、供養したとしても告知義務はなくなりませんので注意が必要です。